11.レディーミクストコンクリート(生コン)

【第Ⅰ部】コンクリート技士・主任技士
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概要

レディーミクストコンクリート(通称:生コン)は、指定した品質で工場から現場へ運ばれるフレッシュコンクリートです。
JIS A 5308(2024年改正・追補1:2026を含む)により、製造から荷卸し地点までの品質が規定されています。

※2026年3月23日に追補1(AMENDMENT 1:2026)が公示され、現行は「JIS A 5308:2024/AMENDMENT 1:2026(追補1)」です。

  • 製造:整備された生コン工場で練混ぜ
  • 運搬:ミキサー車などで現場へ
  • 受入:荷卸し地点で品質確認後、現場で使用

改正概要(2024年3月21日改正公示)の全体像は、【2024年最新】JIS A 5308(レミコン)改正の重要ポイント13選!試験で狙われるのはココにまとめています。

種類と区分(JIS A 5308)

種類と区分

種類区分要素
普通コンクリート呼び強度、スランプ、粗骨材最大寸法など
軽量コンクリート単位容積質量、空気量など
舗装コンクリート曲げ強度または圧縮強度で評価
高強度コンクリート水の種類、塩化物含有量など

出典:JIS A5308

発注時の指定事項

基本指定事項(a~d)

  • a) セメントの種類
  • b) 骨材の種類
  • c) 粗骨材の最大寸法
  • d) アルカリシリカ反応抑制対策の方法

協議により指定可能な事項(e~r)

  • e) 骨材の反応性区分
  • f) 舗装コンクリートの強度試験方法
  • g) 高強度コンクリートの水の種類
  • h) 混和材料の種類・使用量
  • i) 塩化物含有量の上限値
  • j) 呼び強度を保証する材齢
  • k) 空気量の指定値
  • l) 軽量コンクリートの単位容積質量
  • m) コンクリートの最高・最低温度

レディーミクストコンクリートの呼び方(例)

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受入検査(JIS A 5308)【要点】

レディーミクストコンクリートは、荷卸し地点(受入時点)で品質確認を行い、合格したものを現場で使用する。

受入検査で押さえるべき管理項目は「強度」「スランプ(またはスランプフロー)」「空気量」「塩化物含有量」が基本。

圧縮強度

  • 強度は「呼び強度」との関係で判定する(判定は1回の試験結果、複数回の平均などで整理される)。
  • ・試験では「85%」「3回平均」などの言い回しが頻出なので、判定ルールの形で覚えると強い

1回の試験結果とは、供試体3本1組の平均値をいいます。

スランプ・スランプフロー 

  • 指定値は“荷卸し地点での値”が基準(ポンプ圧送などで変化することを見込んで指定する)。
  • 規定範囲から外れた場合の扱い(再試験の可否など)は、過去問で狙われやすい。
出典:JIS A 5308
出典:JIS A 5308

空気量

  • 普通・舗装・高強度と、軽量で基準値が異なる点が頻出。
  • 凍結融解が厳しい条件では、空気量を上乗せして指定する考え方がある.
  • 空気量の基準は下表による下表による。

出典:JIS A 5308

塩化物含有量

  • 標準の上限値があり、購入者の承認がある場合は上限を緩和できる整理で問われることが多い。(標準:0.30 kg/m³以下 購入者の承認があれば:0.60 kg/m³以下)
  • 検査の実施場所(荷卸し地点/工場出荷時)の考え方もセットで押さえる。

使用材料の規定

セメント

  • ポルトランドセメント、混合セメント、エコセメント(高強度には普通エコセメント不可)

セメントのJIS規格を見る

骨材

コンクリート用骨材の種類は,JIS A 5308 「附属書A(規定)レディーミクストコンクリート用骨材」で規定されているものを用いる.

骨材の種類

  • JIS A 5308附属書Aに準拠
  • 種類:砕石・砕砂、スラグ骨材、人工軽量骨材、再生骨材H、砂利・砂
  • 高強度にはスラグ粗骨材は使用不可
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練混ぜ水

  • 上水道水:試験不要で使用可
  • 上水道水以外:河川水・井戸水など(品質確認必要)
  • 回収水:スラッジ固形分率3%以下、管理方法により使用可
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配合と提出書類

  • 生産者は、配合計画書を事前に購入者へ提出
  • 要求があれば、配合設計・塩化物含有量・ASR対策の資料も提出。

運搬と時間制限

使用車両運搬時間の上限(練混ぜ開始から)
トラックアジテーター1.5時間以内(協議により変更可)
ダンプトラック1時間以内(舗装用)

検査方法と頻度

  • 検査は荷卸し地点で実施(JIS A1115:2020
  • 試験頻度:
    • 普通・軽量・舗装コンクリート:150m³ごとに1回
    • 高強度コンクリート:2024年改正で150m³ごとに1回(従来は100m³)

✅ 試験対策のポイント

  • JIS A 5308の指定事項と改正点(2024年)を整理
  • 呼び強度・スランプ・空気量・塩化物含有量の基準値を暗記
  • 材料の種類と使用条件(特に高強度コンクリート)を理解
  • 配合・運搬・検査の流れを把握

解いてみよう

理解度を確認するために、以下の過去問題に挑戦してみましょう。
四肢択一の過去問題です。正解と思う設問の○をクリックまたはタップしてください。解き終わったら「回答」をクリックまたはタップすると解答が表示されます。

レディーミクストコンクリートに関する問題

問題1 JIS A 5308(レディーミクストコンクリート)の規定に照らして、不適当なものはどれか。

問題2 アルカリシリカ反応抑制対策に関する次の記述のうち、 JIS A 5308 (レディーミクストコンクリート)の規定に照らして、不適当なものはどれか。

問題3 レディーミクストコンクリートの検査に関する次の記述のうち、JIS A 5308 (レディーミクストコンクリート)の規定に照らして、不適当なものはどれか。

問題4 JIS A 5308 (レディーミクストコンクリート)に規定されるコンクリートの種類 「普通27 15  20 H」に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。ただ し、購入者からの指定はないものとする。