12-4 コンクリートの施工:型枠・支保工

【第Ⅰ部】コンクリート技士・主任技士
💡【試験対策】この分野は「得点差がつく重要テーマです」

コンクリート技士・主任技士試験では、
・頻出項目
・ひっかけ問題
・暗記精度
で得点差がつきます。

▶ 実際によくあるパターン
・理解しているのに解けない
・本番で数値を間違える
・復習が追いつかない

▶ 短時間で得点力に変えたい方へ
暗記カード+穴埋め問題で
“試験で解ける状態”まで整理できます

👉 コンクリート技士・主任技士ドリルはこちら
(マガジンなら今単品より約70%お得)

※直前期に取りこぼしやすい分野なので早めの対策がおすすめです

🏗️一般事項(2023年版コンクリート標準示方書)

型枠および支保工は、設計図書に示された位置・形状・寸法を正確に実現するように設計し、施工計画書に基づいて施工しなければなりません。
出典:コンクリート標準示方書〔施工編〕2023年版

2017年版との比較ポイント

2017年版では、以下のような詳細な要件が明記されていました(2023年版では解説に移行されています)。

  • 荷重に対する必要な強度と剛性の確保
  • 構造物の形状・寸法にずれが生じないような設計・施工
  • コンクリート打込み前の組立精度の確認
  • 「労働安全衛生規則(厚生労働省令)」の遵守

一般事項 (コンクリート標準示方書 施工編)

  1. 型枠および支保工は,コンクリート構造物が設計図書に示されている形状,寸法となるように事前に作成した施工計画書に従い,設計,施工しなければならない。
  2. 型枠および支保工は,別に定める荷重に対して必要な強度と剛性を有し,構造物の形状,寸法にずれが生じないように設計,施工しなければならない。
  3. 型枠および支保工の組立は,要求される精度が満足されているか,コンクリートの打込み前に組立精度を確認しなければならない。
  4. 型枠および支保工の設計,施工においては,本節によるほか「労働安全衛生規則(厚生労働省令)」を遵守しなければならない
    コンクリート標準示方書 施工編2017

⚖️荷重の考慮

型枠・支保工には以下の鉛直荷重が作用します。

① 鉛直方向荷重

  • 型枠・支保工自体の重量
  • コンクリート・鉄筋の重量(コンクリートの単位重量:23.5kN/m³、鉄筋の単位重量:1.5kN/m³など)
  • 作業員・機械・仮設設備などの施工荷重

② 水平方向荷重 実際に作用する荷重を基本としますが、安全性を確保するために以下の設計荷重(労働安全衛生規則第240条準拠)も用います。

  • パイプサポート等の現場組立:鉛直荷重の 5%
  • 鋼管枠組支柱(工場製作):鉛直荷重の 2.5%
  • 擁壁などの側壁型枠:500N/m² 以上

労働安全衛生規則 (安衛則)第240条第3項、4項で支保工上端に作用する水平(設計)荷重が示されています。
過去に出題されていますので、過去問とあわせ関係する安衛則も目を通しておいてください。

🌊コンクリートの側圧 

側圧は以下の要因で変化します。

【🔍 試験対策の超重要ポイント】

  • 温度: 高いほど側圧は小さくなる(早く固まるため)。
  • 打上がり速度: 速いほど側圧は大きくなる。
  • スランプ・流動性: 高いほど側圧は大きくなる。
  • 時間経過: 打ち始めは液圧分布として作用し、凝結とともに側圧は減少する(※遅延剤入りや高流動コンクリートは液圧状態が長く続くため要注意!)。
続きを読む
出典:コンクリート標準示方書 施工編 2023 102P

コンクリートの打ち始めの側圧は、液圧分布として作用します。時間の経過とともにコンクリート凝結していくので、液圧よりは小さくなって行きます。遅延剤を用いたコンクリートや高流動コンクリート等の側圧には注意が必要です。

🔨型枠および支保工の取外し

コンクリートが自重や施工荷重に耐える強度に達するまで、取り外してはなりません。

【🔍 取外しの判断基準】

  • 圧縮強度の確認は、構造物と同じ条件で養生した「供試体」を用いるのが望ましい。
  • 一般的に、荷重の少ない(影響の少ない)部分から順に取り外す。
  • 土木(示方書)と建築(JASS 5)で規定が異なります。建築では支保工の存置期間は「設計基準強度の100%以上」の強度が確認できるまでが原則です。

型枠および支保工の取り外してよいコンクリート圧縮強度の参考値等が下表のように示されています。

土木(コンクリート標準示方書)と建築(JASS 5)では、考え方が多少異なります。
建築では、支保工の存置期間は、設計基準強度の100%以上のコンクリート強度の確認が原則となっています。

出典:2023年制定コンクリート標準示方書 施工編 108p

スマホの場合、ピンチアウトで、図表を拡大することが出来ます。

✅ 試験対策のポイント

  • 型枠・支保工の設計・施工の基本ルール
    • 安衛則第240条は過去問にも出題されているため、確認必須
  • 鉛直・水平荷重の基準値
  • 側圧に影響する要因(温度・速度・流動性など)
    • 側圧の算定式は暗記不要だが、影響因子は暗記必須
  • 取り外しの条件と判断基準

📝解いてみよう(過去問)

四肢択一の過去問題です。正解と思う設問の○をクリックまたはタップしてください。解き終わったら「回答」をクリックまたはタップすると解答が表示されます。

施工(型枠・支保工)に関する過去問題です。

問題1 型枠に作用するコンクリートの側圧に関する次の一般的な記述のうち、適当なものはどれか。

問題2 高さ3.0m、幅0.8m角の柱に高流動コンクリートを打上がり速度(打込み速さ) 2m/hで打ち込む施工計画において、型枠の設計に用いるコンクリートの側圧の分布形状を示した下図(1)~(4)のうち、適当なものはどれか。なお、コンクリートの流動性は2時間変化しないものとする。

問題3 型枠に作用するコンクリートの側圧に関する次の一般的な記述のうち、不適当なものはどれか。