【計算ドリル②】技士試験で混乱しがちな「配合設計」の用語と計算ポイントを整理!

【第Ⅰ部】コンクリート技士・主任技士
💡【試験対策】この分野は「得点差がつく重要テーマです」

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はじめに

「水セメント比と水結合材比って、何回聞いても混乱する…」 「細骨材率って、重さの割合だっけ?体積の割合だっけ?」

そんな声をよく聞きます。実は、コンクリートの配合設計は複数の要素が複雑に絡み合っており、技士・主任技士試験の中でも最も混乱しやすい分野の一つです。

今回は、実際の試験問題をもとに、配合計算のベースとなる必須キーワードを整理していきましょう。まずは腕試しに、以下の過去問クイズにチャレンジしてみてください!

📘計算問題②:配合設計

下表のコンクリートの配(調)合に関する次の記述のうち、適当なものはどれか。ただし、セメントの密度は3.15g/㎤、フライアッシュの密度は2.25g/㎤、細骨材の表乾密度は2.61g/㎤、粗骨材の表乾密度は2.69g/㎤とし、フライアッシュは、結合材とみなす。

正解できましたか? (※判定結果は、緑色が正解、赤色が不正解です)

ここからは、計算問題を解くために絶対に押さえておくべき「5つのキーワード」と、「質量」か「容積」かの違いについて整理します。

💡 最大のポイント:それは「質量比」か「容積比」か?

配合設計の計算問題でパニックになる一番の原因は、それぞれの指標が「重さ(質量)」の割合なのか、「体積(容積)」の割合なのかが分からなくなることです。まずはここを明確に分けましょう!

  • 【質量の割合(kgベース)】 = 水セメント比(W/C)、水結合材比(W/B)
  • 【容積の割合(㎥・リットルベース)】 = 細骨材率(s/a)、粗骨材のかさ容積、実積率

これを頭に入れた上で、各キーワードの定義を確認していきます。

1.💧水セメント比(W/C)※質量比

  • 定義:水の質量 ÷ セメントの質量(%)
  • 役割:コンクリートの強度・耐久性を左右する最重要パラメータ
  • 試験対策:W/Cが低い(水が少ない)ほど強度は上がるが、ドロドロになり施工性(ワーカビリティ)が悪化する。逆に高すぎると強度が低下する。「設計強度と施工性のトレードオフ(バランス)」を意識する!

2.🧪水結合材比(W/B)※質量比

  • 定義:水の質量 ÷ (セメント+混合材)の質量(%)
  • 使用場面:フライアッシュや高炉スラグ微粉末などの「混和材(混合材)」を使用する場合に用いる。
  • 試験対策:W/Cとの違いを明確に!「結合材 = セメント + 混合材」と覚えておけば、計算式で迷いません。

3.🏖️細骨材率(s/a) ※容積比

  • 定義:骨材全体の容積(絶対容積)に対する、細骨材の容積の割合(%)
  • 目安:普通コンクリートでは概ね 40%前後。
  • 試験対策:細骨材率が高い(砂が多い)と、モルタル分が増えてワーカビリティは良くなるが、必要な水量が増えるため乾燥収縮が大きくなる傾向がある。

4.🪨粗骨材のかさ容積 ※容積比

  • 定義:コンクリート1m³中に占める、粗骨材の「かさ容積」(隙間を含んだ体積)の割合。
  • 影響因子:目標とするスランプ値や、最大粗骨材寸法などによって決まる。
  • 試験対策:スランプが同じなら、粗骨材の最大寸法が大きいほど、粗骨材のかさ容積は大きくできる(=砂や水、セメントを減らせる)。

5.🧱実積率(じっせきりつ) ※容積比

  • 定義:骨材の実際の容積(空隙を含まない絶対容積) ÷ 骨材のかさ容積(空隙を含む容器の容積)(%)
  • 目的:骨材の密度や充填性の評価に用いられる。
  • 試験対策:実積率が高いほど、「空隙が少なく、形が良くて隙間なく詰まる骨材」であることを示す。丸い川砂利などは実積率が高く、角張った砕石は実積率が低くなる。

まとめ

配合設計の計算問題は、与えられた数値から今回紹介したパラメータを使って「連立方程式」のように解いていくのが基本です。

最初は戸惑うかもしれませんが、「これは質量の話か? 容積の話か?」を常に意識しながら過去問を何度か解いていくうちに、パズルを解くように自然と計算できるようになります。

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具体的な配合設計の手順や計算のプロセスについては、本編の「9.コンクリートの配(調)合で詳しく解説しています。計算に慣れてきたら、ぜひこちらも確認して知識を盤石にしてください!


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