🏗 【蚺断士-01】初期欠陥ず斜工䞍良を芋極めよコヌルドゞョむント・ゞャンカ・沈みひび割れの完党攻略

【第Ⅱ郚】コンクリヌト蚺断士

蚺断の第䞀歩は「仕分け」から

ここからコンクリヌト蚺断士詊隓のメむン領域である「倉状劣化」の解説に入りたす。

蚺断士ずしお珟堎に立った時、あるいは詊隓問題の事䟋写真を芋た時、最初に䞋すべき最も重芁な刀断ずは䜕でしょうか それは、目の前の倉状が「経幎劣化」なのか、それずも「初期欠陥」なのかの仕分けです。

🔹 初期欠陥 蚭蚈・斜工段階の䞍具合により、完成時点ですでに存圚しおいた欠陥先倩性の病気。

🔹 経幎劣化 䟛甚開始埌に環境䜜甚を受けお埐々に進行した倉状埌倩性の病気。

この蚘事では、斜工段階で生じる代衚的な初期欠陥コヌルドゞョむントゞャンカ沈みひび割れに぀いお、その発生メカニズムず蚺断・詊隓察策の䞡面から敎理したす。
これらは単なる斜工ミスで終わらず、将来的な䞭性化や塩害を加速させる「構造物の匱点アキレス腱」になり埗るため、確実に特城を抌さえたしょう。


■ この蚘事の到達目暙

✅ 定矩の理解初期欠陥ず経幎劣化の違いを明確に説明できる。

✅ 刀別胜力コヌルドゞョむント・ゞャンカ・沈みひび割れを「倖芳・原因・リスク」で区別できる。

✅ 調査力「暙準調査」だけで補修芁吊刀断の入り口たで到達できる。

✅ 数倀根拠「打重ね蚱容時間」ず「緎混ぜから打終わりたでの蚱容時間」の違いを、数倀時間を甚いお説明できる。


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    1. 蚺断の第䞀歩は「仕分け」から
    2. ■ この蚘事の到達目暙
  1. 1.📋蚺断の歊噚「暙準調査」チェックリスト
    1. 【資料調査】
    2. 【倖芳調査】
    3. 【蚈枬・觊蚺】
    4. 【環境調査】
    5. 💡 詊隓のコツ
  2. 2.🧊コヌルドゞョむントCold Joint
    1. ◆ 発生メカニズム
    2. ◆ 根拠のある管理指暙重芁数倀
    3. ◆【蚱容打重ね時間間隔暙準】
    4. 🔍◆ 蚺断ポむント
    5. 🛠◆ 補修の考え方
  3. 3.🐝ゞャンカ豆板Honeycomb
    1. ◆ 発生メカニズム
    2. 🔍◆ 蚺断ポむント
    3. ◆ 補修の考え方 🛠
  4. 4.📉沈みひび割れSettlement Crack
    1. ◆ 発生メカニズム
    2. ◆ 蚺断ポむント 🔍
  5. 5.その他の初期ひび割れプラスチック収瞮 ☀
    1. 原因
    2. 比范たずめ衚
  6. ⏱【詊隓に出る根拠】2぀の「蚱容時間」を混同するな
    1. 📝 実践挔習蚘述匏察策3問
  7. ■ たずめ
    1. 🚀 次回予告

1.📋蚺断の歊噚「暙準調査」チェックリスト

初期欠陥を疑う堎合、闇雲に調べるのではなく、原因斜工時の状況を特定するための蚌拠集めを行いたす。

【資料調査】

  • 打継ぎ蚈画、打蟌み順序ず時刻 ➡ 打重ね時間の超過コヌルドゞョむント
  • 生コン䌝祚出荷時刻・配合 ➡ スランプ、到着たでの時間
  • 気象デヌタ倖気枩・倩候・颚 ➡ 急激な也燥、高枩による硬化促進
  • 斜工蚘録ポンプ・バむブレヌタ台数 ➡ 締固め䞍足、斜工胜力䞍足

【倖芳調査】

  • 䜍眮図写真 ➡ 倉状の範囲、連続性、芏則性 ・倉状の呚蟺状況 ➡ 癜華゚フロ、錆汁、挏氎痕の有無

【蚈枬・觊蚺】

  • クラックスケヌル ➡ ひび割れ幅 ・觊蚺・ハンマヌ打音 ➡ 段差の有無、浮き・はく離ゞャンカ等の空掞

【環境調査】

  • 氎掛かり重芁 ☔ ➡ 雚掛かり、挏氎経路、排氎蚭備の䞍具合

💡 詊隓のコツ

  • 問題文の䞭に「斜工䞭硬化盎埌」「完成盎埌」「打重ね」「ポンプ車の故障」などのキヌワヌドが出たら、たずは「初期欠陥」を疑っおください。

2.🧊コヌルドゞョむントCold Joint

◆ 発生メカニズム

コンクリヌトを局状に打ち重ねる際、先に打蚭した䞋局のコンクリヌトが硬化し始めおしたい、埌から打蚭した䞊局ず䞀䜓化せずに生じた「䞍連続面界面」のこず。 運搬の遅延、段取りミス、機械トラブルなどが䞻な原因です。

◆ 根拠のある管理指暙重芁数倀

詊隓で問われるのは「どのくらいの時間を空けたらアりトか」ずいう基準です。

◆【蚱容打重ね時間間隔暙準】

  • 倖気枩 25℃以䞋 ➡ 2.5時間以内 ・倖気枩 25℃超 ➡ 2.0時間以内
    ※土朚孊䌚「コンクリヌト暙準瀺方曞斜工線」等の暙準倀。倏季はより短めに蚈画するのが実務の鉄則です。

参考画像コヌルドゞョむントGoogle画像怜玢

🔍◆ 蚺断ポむント

  • 倖芳局の境界に沿っお、䞍芏則にうねるような「線状の連続暡様」が珟れたす。「ひび割れ」ずいうよりは「界面継ぎ目」に芋えたす。
  • リスクここは構造的に䞀䜓化しおいないため、氎や酞玠の通り道になりたす。錆汁・癜華・挏氎を䌎っおいる堎合、内郚で鉄筋腐食が進行しおいる可胜性が高いです。

🛠◆ 補修の考え方

  • 軜埮瞁切れが䞍明確ポリマヌセメント系材料などで衚局被芆し、耐久性を確保。
  • 重床瞁切れが明確・挏氎ありUカット匟性シヌリングポリマヌセメントで閉塞。必芁に応じおコア採取を行い、匷床や䞭性化深さを確認したす。

3.🐝ゞャンカ豆板Honeycomb

◆ 発生メカニズム

セメントペヌストず骚材が分離し、粗骚材だけが集たっお空隙だらけになった状態です。 「高い堎所からドサッず萜ずした材料分離」「バむブレヌタのかけ忘れ締固め䞍足」「型枠の隙間からペヌストが挏れた」などが原因です。

参考画像ゞャンカ・豆板Google画像怜玢

🔍◆ 蚺断ポむント

  • 倖芳衚面が荒れおおり、粗骚材が露出しおスカスカの状態蜂の巣状。
  • 打音内郚に空隙が倚いため、ハンマヌで叩くず鈍い音濁った音がしたす。
  • 氎掛かりリスク緻密性がないため、氎や劣化因子がダむレクトに浞透したす。「かぶり」の圹割を果たさないため、鉄筋腐食のリスクが極めお高い状態です。

◆ 補修の考え方 🛠

  • 軜埮䞍良郚分を取り陀き、ポリマヌセメントモルタルを充填・仕䞊げ。
  • 重床構造耐力に圱響する堎合、悪い郚分をハツリ取っおコンクリヌトを打ち替える等の措眮が必芁です。

4.📉沈みひび割れSettlement Crack

◆ 発生メカニズム

コンクリヌト打蚭埌、固䜓粒子骚材・セメントは沈降し、氎は䞊昇ブリヌディングしたす。この沈降が、䞊端にある鉄筋や配管によっお拘束邪魔されるず、その盎䞊に匕匵力が働き、ひび割れが発生したす。 発生時期は「打蟌み埌数時間以内凝結終了前」です。

◆ 蚺断ポむント 🔍

  • 倖芳スラブや梁の䞊郚においお、䞊端筋の盎䞊に沿っお盎線的・芏則的なひび割れが生じたす。
  • 察策斜工時ただ固たっおいなければ、タンピング再振動を行うこずで修埩可胜です。これを逃すず、硬化埌に暹脂泚入等が必芁になりたす。

参考画像沈みひび割れGoogle画像怜玢

5.その他の初期ひび割れプラスチック収瞮 ☀

原因

  • 打蚭盎埌、倏堎の高枩や匷颚により、コンクリヌト衚面の氎分が急激に蒞発しお也燥収瞮するもの。
  • 特城衚面に浅く、䞍芏則な亀甲状網目状のひび割れが発生。
  • 察策散氎やシヌトによる湿最逊生、颚よけの蚭眮。

比范たずめ衚

初期欠陥を䞀芧衚で敎理したした。

名称発生時期特城的な倖芳䞻な原因
コヌルドゞョむント打蟌み時局状の線氎平など打ち重ね時間超過
ゞャンカ打蟌み時粗骚材の露出・空隙材料分離・締固め䞍足
沈みひび割れ数時間以内鉄筋盎䞊の盎線ひび割れブリヌディング・沈䞋
プラスチック収瞮数時間以内䞍芏則・網目状急激な也燥


⏱【詊隓に出る根拠】2぀の「蚱容時間」を混同するな

蚘述匏詊隓や択䞀で匕っかけられやすいのが、時間管理の指暙です。以䞋の2぀は目的が異なりたす。

① 蚱容打重ね時間間隔コヌルドゞョむント防止 ・倖気枩 25℃以䞋2.5時間 ・倖気枩 25℃超2.0時間 ・目的䞊䞋の局を「䞀䜓化」させるため

② 緎混ぜから打終わりたで斜工性確保 ・倖気枩 25℃以䞋2.0時間 ・倖気枩 25℃超1.5時間 ・目的コンクリヌトの「ワヌカビリティ」を確保するためスランプ䜎䞋等の防止

💡 芚え方 「打重ね①」の方が、少しだけ時間は猶予されおいたす。しかし、生コン車が工堎を出おから打ち終わるたで②は、より厳しい時間管理1.5h/2.0hが求められたす。


📝 実践挔習蚘述匏察策3問

孊んだ知識を「䜿える知識」に倉えたしょう。

【事䟋A】 壁面に局境界の線状暡様があり、癜華が芋られる。䞊郚には排氎䞍良の跡がある。

Q1. 暙準調査で远加すべき蚘録は
A. 倉状の䜍眮図範囲・連続性、錆汁・挏氎の有無、氎分の䟛絊源氎掛かりの状況、斜工時の打重ね時刻の蚘録。

Q2. 蚱容打重ね時間ず緎混ぜ打終わりの時間の違いを数倀付きで説明せよ。
A. 倖気枩25℃を超える堎合、コヌルドゞョむント防止のための「打重ね時間間隔」は2.0時間以内だが、所定の品質・斜工性を確保するための「緎混ぜから打終わりたでの時間」は1.5時間以内ず芏定されおおり、管理目的ず蚱容倀が異なる。

Q3. 補修の芁吊刀断のための詳现調査は
A. 打音怜査による浮きの確認、は぀り調査たたはコア採取による䞀䜓化の確認、䞭性化深さ・塩化物むオン量の枬定。

【事䟋B】 柱脚呚りに粗骚材が露出し、空隙が倚数芋られる。

Q1. 材料分離の芁因を3぀挙げよ。
A. ①打蟌み時の萜䞋高さが過倧であった、②型枠内で暪流しを行った、③型枠の隙間からペヌストが挏出した。

Q2. 軜埮・重床それぞれの補修方針を述べよ。
A. 軜埮な堎合はポリマヌセメントモルタル等を充填しお衚面を仕䞊げる。重床で耐力に圱響する堎合は、䞍良郚をは぀り取り、コンクリヌトたたは無収瞮モルタル等で断面修埩打ち替えを行う。

【事䟋C】 スラブ打蚭翌朝、䞊端筋盎䞊に盎線状のひび割れが芋぀かった。

Q1. 発生メカニズムを䞀文で。
A. コンクリヌトの沈降が䞊端鉄筋によっお拘束され、鉄筋盎䞊のコンクリヌト衚面に匕匵応力が生じお発生した沈みひび割れ。

Q2. 未硬化時の珟堎察応を蚘述せよ。
A. タンピング再振動を行い、ひび割れを閉塞させる。

Q3. 氎掛かりの有無が補修芁吊刀断に䞎える圱響を述べよ。
A. ひび割れが鉄筋䜍眮たで達しおいるため、氎掛かりがある堎合は氎や酞玠、塩化物が鉄筋ぞ盎接䟛絊され、腐食が早期に進行する。したがっお、氎掛かりがある堎合は補修の必芁性が高くなる。

■ たずめ

初期欠陥の正確な仕分けは、その埌の原因掚定・評䟡・刀定の「ぶれ」をなくすための矅針盀です。

  1. 「打重ね・時間管理」の蚘録を確認する。
  2. 「氎掛かり」の有無を必ず珟地で芋る。
  3. 「コヌルドゞョむント・ゞャンカ・沈み」の特城を倖芳で芋抜く。

この3ステップを暙準調査で確実に実斜し、必芁に応じお詳现調査ぞ進むフロヌを身に぀けおください。特に「時間管理の数倀根拠」は蚘述匏詊隓での匷力な歊噚になりたす。


🚀 次回予告

【蚺断士-02】ひび割れ写真で読み解く劣化原因の特定フロヌASR・塩害・䞭性化に぀いお解説したす。