6-3コンクリート用材料 混和材料

【第Ⅰ部】コンクリート技士・主任技士
スポンサーリンク

混和材料 (混和剤と混和材)

 混和材料とは、水・セメント・骨材以外で、コンクリート、モルタル、またはセメントペーストに必要に応じて添加される材料です。主にコンクリートの品質向上や、特定の性能を付与する目的で使用されます。

分類

  • 混和剤:使用量が少なく、配合設計時に体積を無視できる。
  • 混和材:使用量が多く、配合設計時に体積を考慮する必要がある。

混和剤(JIS A 6204:2011)

混和剤は、コンクリートのワーカビリティー、水密性、耐久性などを経済的に改善するために使用されます。JIS A 6204では7種類の混和剤が規定されており、以下のような分類があります。

  • 形態による分類:標準形、遅延形、促進形
  • 塩化物イオン量による分類:Ⅰ種、Ⅱ種、Ⅲ種

主な混和剤の種類と特徴

種類特徴
AE剤微細な空気泡を連行し、ワーカビリティーと耐凍害性を向上。
減水剤 セメント粒子を分散し、単位水量・セメント量を低減。
AE減水剤減水効果と空気連行効果を併せ持つ。
高性能減水剤高強度コンクリートに適し、減水効果が高い。
高性能AE減水剤高い減水性とスランプ保持性を持つ。
流動化剤後添加により流動性を向上。
凝結調整剤凝結遅延剤、促進剤、急結剤など。
気泡剤・発泡剤軽量化や充填性向上に使用。
防錆剤鋼材の腐食を抑制(JIS A 6205)。
耐寒促進剤寒冷地での初期凍害防止に使用。
付着モルタル安定剤 ドラム内のモルタルを再利用可能にする。

化学混和剤の性能規定(JIS A 6204:2011)

スマホの場合、ピンチアウトで、図表を拡大することが出来ます。

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: image-30-1024x745.png

JIS A 6204:2011

上の表を見てください。項目上端に7種類の混和材が示されていますが、そのうちの4種類については、「標準形」「遅延形」「促進形」の3種類があります。なんで・・・?(調べましょう。)
次に左端縦の欄に「減水率」「ブリーディング量の比」「ブリーディング量の差」「凝結時間の差分」「圧縮強度比」「長さ変化比」「凝結融解に対するの比」「経時変化量」が示されています。各数値はさておき、混和剤の種類によって規格値があるものないものがあります。なぜだ・・・?(調べましょう。)

私の場合、表を暗記するのは不可能なので、どこまでの知識が必要なのか、主任技士の過去問を通じて各混和剤の機能を理解していった次第です。

混和剤には、Ⅰ種、Ⅱ種、Ⅲ種の3つの区分があります。
この分類は、混和剤に含まれる塩化物イオン量に基づいています。

JIS A 6204:2011

続きを読む

混和材(JIS A 6204・JIS A 6205)

混和材は、使用量が多く、配合設計時に体積を考慮する必要があります。高性能コンクリートの製造や、産業副産物の有効活用を目的に使用されます。

主な混和材の種類と特徴

   種  類  特   徴
フライアッシュ     
石炭灰に含まれるSiO₂が水酸化カルシウムと反応(ポゾラン反応)し、耐久性を向上。
高炉スラグ微粉末潜在水硬性を持ち、長期強度の向上に寄与。
シリカフューム超微粒子で、マイクロフィラー効果により高強度化。
膨張材収縮補償やケミカルプレストレスに使用される。
続きを読む

試験対策のポイント

  • 各混和剤の機能と効果を理解する。
  • JIS規格に基づく分類や性能要件を把握する。
  • AE剤の空気量と強度の関係減水剤の効果などは頻出テーマ。
  • 表を丸暗記するのではなく、過去問を通じて理解を深めるのが効果的。

解いてみよう

理解度を確認するために、以下の過去問題に挑戦してみましょう。
四肢択一の過去問題です。正解と思う設問の○をクリックまたはタップしてください。解き終わったら「回答」をクリックまたはタップすると解答が表示されます。

混和材料に関する問題

問題 1  混和材に関する次の記述のうち,不適当なものはどれか.

問題 2 JIS A 6204(コンクリート用化学混和材)に適合AE剤の標準的な使用量に関する次の記述のうち,不適当なものはどれか.

問題3 フライアッシュを用いたコンクリートの性質に関する次の一般的な記述のうち,不適当なものはどれか.

問題4 化学混和剤に関する次の一般的な記述のうち,不適当なものはどれか.

問題5 混和剤の性能に関する次の記述のうち,JIS A 6204(コンクリート用化学混和剤)の規定に照らして,誤っているものはどれか.