11.レディーミクストコンクリート(生コン)

【第Ⅰ部】コンクリート技士・主任技士
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概要

レディーミクストコンクリート(通称:生コン)は、指定した品質で工場から現場へ運ばれるフレッシュコンクリートです。
JIS A 5308(2024年改正)により、製造から荷卸し地点までの品質が規定されています。

  • 製造:整備された生コン工場で練混ぜ
  • 運搬:ミキサー車などで現場へ
  • 受入:荷卸し地点で品質確認後、現場で使用

JIS A5308 は、2024年3月に改正されました。
雑記0-4に改正概要の記事がありますのでご参照願います。

種類と区分(JIS A 5308)

種類と区分

種類区分要素
普通コンクリート呼び強度、スランプ、粗骨材最大寸法など
軽量コンクリート単位容積質量、空気量など
舗装コンクリート曲げ強度または圧縮強度で評価
高強度コンクリート水の種類、塩化物含有量など

出典:JIS A5308

発注時の指定事項

基本指定事項(a~d)

  • a) セメントの種類
  • b) 骨材の種類
  • c) 粗骨材の最大寸法
  • d) アルカリシリカ反応抑制対策の方法

協議により指定可能な事項(e~r)

  • e) 骨材の反応性区分
  • f) 舗装コンクリートの強度試験方法
  • g) 高強度コンクリートの水の種類
  • h) 混和材料の種類・使用量
  • i) 塩化物含有量の上限値
  • j) 呼び強度を保証する材齢
  • k) 空気量の指定値
  • l) 軽量コンクリートの単位容積質量
  • m) コンクリートの最高・最低温度

レディーミクストコンクリートの呼び方(例)

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受入検査(JIS A 5308)

圧縮強度

  • 1回の試験結果(3本1組の平均値):呼び強度の85%以上
  • 3回の試験結果の平均値:呼び強度以上

1回の試験結果とは、供試体3本1組の平均値をいいます。

スランプ・スランプフロー 

  • 荷卸し地点での値を指定(ポンプ圧送による変化を考慮)下表による。
出典:JIS A 5308
出典:JIS A 5308

空気量

  • 下表による。

出典:JIS A 5308

塩化物含有量

  • 標準:0.30 kg/m³以下
  • 購入者の承認があれば:0.60 kg/m³以下

※工場出荷時でも検査は可

使用材料の規定

セメント

  • ポルトランドセメント、混合セメント、エコセメント(高強度には普通エコセメント不可)

セメントのJIS規格を見る

骨材

コンクリート用骨材の種類は,JIS A 5308 「附属書A(規定)レディーミクストコンクリート用骨材」で規定されているものを用いる.

骨材の種類

  • JIS A 5308附属書Aに準拠
  • 種類:砕石・砕砂、スラグ骨材、人工軽量骨材、再生骨材H、砂利・砂
  • 高強度にはスラグ粗骨材は使用不可
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練混ぜ水

  • 上水道水:試験不要で使用可
  • 上水道水以外:河川水・井戸水など(品質確認必要)
  • 回収水:スラッジ固形分率3%以下、管理方法により使用可
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配合と提出書類

  • 生産者は、配合計画書を事前に購入者へ提出
  • 要求があれば、配合設計・塩化物含有量・ASR対策の資料も提出。

運搬と時間制限

使用車両運搬時間の上限(練混ぜ開始から)
トラックアジテーター1.5時間以内(協議により変更可)
ダンプトラック1時間以内(舗装用)

検査方法と頻度

  • 検査は荷卸し地点で実施(JIS A1115:2020
  • 試験頻度:
    • 普通・軽量・舗装コンクリート:150m³ごとに1回
    • 高強度コンクリート:2024年改正で150m³ごとに1回(従来は100m³)

✅ 試験対策のポイント

  • JIS A 5308の**指定事項と改正点(2024年)**を整理
  • 呼び強度・スランプ・空気量・塩化物含有量の基準値を暗記
  • 材料の種類と使用条件(特に高強度コンクリート)を理解
  • 配合・運搬・検査の流れを把握

解いてみよう

理解度を確認するために、以下の過去問題に挑戦してみましょう。
四肢択一の過去問題です。正解と思う設問の○をクリックまたはタップしてください。解き終わったら「回答」をクリックまたはタップすると解答が表示されます。

レディーミクストコンクリートに関する問題

問題1 JIS A 5308(レディーミクストコンクリート)の規定に照らして、不適当なものはどれか。

問題2 アルカリシリカ反応抑制対策に関する次の記述のうち、 JIS A 5308 (レディーミクストコンクリート)の規定に照らして、不適当なものはどれか。

問題3 レディーミクストコンクリートの検査に関する次の記述のうち、JIS A 5308 (レディーミクストコンクリート)の規定に照らして、不適当なものはどれか。

問題4 JIS A 5308 (レディーミクストコンクリート)に規定されるコンクリートの種類 「普通27 15  20 H」に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。ただ し、購入者からの指定はないものとする。