【雑記】0-4 JIS A 5308(レミコン)2024年3月改正の概要

【第Ⅰ部】コンクリート技士・主任技士

2024年3月、レディーミクストコンクリート(生コンクリート)に関する規格「JIS A 5308」が改正されました。今回の改正は、以下の目的をもって実施されています:

  • 国際規格との整合化
  • 環境負荷の低減
  • 検査方法の合理化・省力化
  • 生産性の向上

参考文献:日本コンクリート工学会『コンクリート技士・主任技士 研修テキスト’24』p33~p39

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主な改正内容

1.国際規格との整合化

  • ISO 22965-1、22965-2などが対応国際規格として位置づけられました。

2. 用語の見直し

  • 「戻りコンクリート」が新たに定義されました。
  • 「上澄水」は「上澄み水(うわずみすい)」に表記変更。

3. デジタル化の推進

  • 配合計画書や納入書などの提出は、紙媒体に限らず電磁的記録でも可。
  • 電磁的記録の場合は、紙と同様の様式を使用。

4. 環境負荷低減の取り組み

  • 以下の材料が新たにJIS化:
    • 石炭ガス化スラグ骨材(JIS A 5011-5)
    • 火山ガラス微粉末(JIS A 6209)
    • 収縮低減剤(JIS A 5308)
  • 石炭ガス化スラグ骨材と混合する骨材はASR反応性区分「区分A」に限定。

5. 計量方法の柔軟化

  • 購入者の指定がある場合、以下の累加計量が可能に:
    • セメントと混和材
    • 混和材同士
    • 普通ポルトランドセメントと高炉セメントB種(記号「BA+」)
  • 計量値の誤差については、納入書に注記することで対応可能。

6. 積み込み時の注意点

  • 戻りコンクリートや洗浄水が残っている運搬車に新しいコンクリートを積み込むことは禁止。

7. 試料採取方法の見直し

  • ドラムの高速回転は、騒音防止の観点から生産者が判断可能。
  • 試料採取前に取り除く量は、従来の50~100Lから20~50Lに低減。

8. 高強度コンクリートの検査頻度

  • 検査頻度は150m³に1回が標準に。

9. スランプ区分の変更

  • 2019年改正で軽量・高強度コンクリートのスランプ10cmが廃止。
  • 2024年改正で普通コンクリートのスランプ10cmも廃止。

10. 貯蔵設備の容量

  • 細骨材の表面水率を測定し、補正している場合は、貯蔵設備の容量に制限なし。

11. 舗装コンクリートの強度試験

  • 曲げ強度または圧縮強度のいずれかで試験可能(生産者と購入者の協議事項)。

12. 回収骨材の使用

  • A法(置換率5%以下)の場合、混合骨材の計量補正は不要に。

13. スラグ骨材の納入方法

  • 電気炉酸化スラグ骨材は、JISマーク認定品であれば直接納入に限定されない。
  • 溶融スラグ骨材の使用は、引き続き認められていません。

 関連情報

経済産業省のホームページでは、JIS改正に関するニュースリリースやJIS A 5308の関係資料が公開されています。詳細を確認したい方は、ぜひそちらもぜひご覧ください。

 

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