🌡️ 35℃を超える暑中コンクリートとは
通常、暑中コンクリートでは打込み時のコンクリート温度の上限は35℃とされています。これは、特別な対策を講じない場合、以下のような不具合が発生するリスクがあるためです。
⚠️ 35℃超過による主なリスク
- 運搬中のスランプ低下による充填不良
- 空気量の減少による凍害のリスク
- 早期凝結によるコールドジョイントの発生
- 表面水の蒸発によるプラスチック収縮ひび割れ
- 温度ひび割れの発生
🧪 混和剤の使用による温度緩和
土木学会規準JSCE-D 504※に準じた試験で、所定の性能を満たす混和剤を使用することで、打込み時の温度上限を38℃まで緩和することが可能です。
(※暑中環境下におけるコンクリートのスランプの経時変化・凝結特性に関する混和剤の試験方法)
ただし、以下の条件を満たす必要があります:
- 流動性を保持し、凝結を遅延できる性能を有すること
- 過度な凝結遅延(硬化不良など)を防ぐため、適用する下限温度を設定しておくこと
- 気温が下がり、コンクリート温度が35℃未満になる場合は、通常の暑中コンクリートの配合に戻すこと
混和剤に求める基準
🔍 使用時の留意点
混和剤を使用するだけでは不十分であり、従来の暑中コンクリート対策を併用することが前提です。
実施すべき対策例:
- 材料や器具の冷却、および直射日光を防ぐ日よけの設置
- 早朝や夜間の打込みへの工程変更
- 各施工段階(運搬・荷卸し・打込み・仕上げ・養生)での厳密な温度管理
- 作業員への熱中症対策(水分補給、適切な休憩、服装の工夫など)
📝まとめ
このように、混和剤の使用による温度緩和は有効な手段ですが、総合的な施工管理と安全対策が不可欠です。
適切な材料選定とハード・ソフト両面の現場対応を組み合わせることで、品質と安全性の両立が可能になります。


