13-10 水中コンクリート

【第Ⅰ部】コンクリート技士・主任技士

水中で施工されるコンクリートは、施工方法の良否が品質に大きく影響します。特に材料分離を防ぐ工夫が重要であり、適切な配合と施工技術が求められます。

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一般的な水中コンクリート

🔧 施工方法

  • 連続打込みが原則。
  • 使用機材は トレミー管 または コンクリートポンプ
  • **底開き箱(袋)**は品質確保が難しいため、原則使用しない。
  • 静水中で施工(流速5cm/s以下)。水中落下は禁止。
  • トレミーやポンプの先端は、打ち込まれたコンクリート中に30~50cm挿入
  • 所定の高さまたは水面上まで連続して打ち込む

⚙ 配合のポイント

  • 水セメント比:50%以下(標準)
  • 単位セメント量:370kg/m³以上(標準)
  • 細骨材率
    • 砂利使用時:40~45%
    • 砕石使用時:さらに3~5%増加
  • 配合強度は高めに設定(標準供試体強度の0.6~0.8倍を想定)

水中不分離性コンクリート

水中不分離性混和剤を使用し、材料分離を抑えた高粘性・高流動性コンクリート

🔍 水中不分離性コンクリートの用途例

  • 港湾構造物
  • 水中基礎
  • 地下構造物(常時水に浸かる部位)

🌊 特徴

  • 高い充填性・セルフレベリング性
  • 水中落下でも分離しにくい
  • ブリーディングがほとんどない
  • 凝結時間が5~10時間遅延
  • 乾燥収縮が20~30%大きい → 常時水中にある構造物に使用
  • 耐凍害性が低い → 凍結・融解のある場所では使用不可

📌 留意点

  • スランプフローで流動性を評価(スランプコーン引き上げ5分後に測定)
  • 強制練りミキサを使用(練混ぜ量は公称容量の80%以下)
  • 練混ぜ時間:90~180秒(通常より長め)
  • 打込み条件
    • 静水中(流速5cm/s以下)
    • 落下高さ50cm以下
    • トレミーまたはポンプ使用
    • 水中移動距離は5m以下
  • ポンプ圧送時
    • 圧送負荷:通常の2~3倍
    • 打込み速度:通常の1/2~1/3

水中不分離性コンクリートに関する留意点

  • 水中不分離性コンクリートの流動性は,スランプフローで表示する.スランプフローはスランプコーンを引き上げてから5分後に測定する.
  • ミキサは,強制練りミキサを用いるのを原則とし,通常のコンクリートより練混ぜ時の負荷が大きいため,練混ぜ量はミキサの公称容量の80%以下とする.
  • 練混ぜ時間はは通常のコンクリートよりより長くし90~180秒を標準とする.
  • 打込みは静水中(流速5cm/s程度以下)で,水中落下高さは50cm以下とする.
  • 打込みは, トレミーもしくはコンクリートポンプを使用する方法を原則とする.
  • 水中移動距離は5m以下とする.
  • 水中不分離’性コンクリートをコンクリートポンプで圧送する場合,圧送負荷は通常のコンクリートの2~3倍,打込み速度は1/2~1/3程度となる.

場所打ち杭および地下連続壁に使用する水中コンクリート

ベントナイトなどの安定液中に打ち込む場合に使用。

📋 留意点

  • 粗骨材の最大寸法:鉄筋のあきの1/2以下、かつ25mm以下
  • スランプ
    • 標準示方書:18~21cm
    • JASS 5:21cm以下
  • 水セメント比
    • 標準示方書:55%以下
    • JASS 5:杭60%以下、連続壁55%以下
  • 単位セメント量
    • 標準示方書:350kg/m³以上
    • JASS 5:杭330kg/m³以上、連続壁360kg/m³以上
  • 鉄筋のかぶり:10cm以上(標準示方書)
  • スライム除去を確実に行う
  • トレミー打込みが原則(先端はコンクリート中に2m以上挿入)
  • 余盛り高さ
    • 標準示方書:50cm以上
    • JASS 5:50~100cm

✅ 試験対策のポイント

  • 水中コンクリートの施工方法と配合条件
  • 水中不分離性コンクリートの特徴・留意点
  • 場所打ち杭・地下連続壁の仕様と規定値
  • 各種基準値の比較(標準示方書 vs JASS 5)